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インターンシップ体験レポート(2019年度)
古くて新しい魅力あふれる 清澄白河 マーケティング


稲田健人
法政大学 
キャリアデザイン学部
キャリアデザイン学科2年

アルバイトを通して人材育成・組織変革に興味を持ち、大学では多様な人材が力を発揮することを研究するゼミに所属しています。


石原実奈
法政大学 
キャリアデザイン学部
キャリアデザイン学科2年

教育の分野に興味があり、学校教育から企業における人材育成まで、 幅広く勉強しています。 音楽鑑賞とテニスが趣味です。

 

はじめに

 今回、なぜ“古さ”と“新しさ”が混在する清澄白河がマーケティングをするのに最適であり、人々が住みやすいと感じるのか、清澄白河が注目されている理由は何かを知りたいと考え、清澄白河の街をマーケティングすることにしました。また、清澄白河は、アメリカ西海岸で人気のブルーボトルコーヒーの1号店をオープンさせたことをきっかけに、国内外の有名カフェが立ち並ぶ激戦区としても知られています。私たちF1層にとって、カフェは非常に身近な存在であり、お気に入りスポットの1つとなっています。そこで、なぜ1号店オープンの場所に清澄白河が選ばれたのかに注目し、その理由についても考えていきたいと思います。
 清澄白河の街を見て回り、「アート・カフェ・オシャレ・住みやすさ」という観点からたくさんの魅力を探ってきました。私たちが足を運び、顧客視点で楽しんできた中から見えた清澄白河の街の魅力をみなさまにお伝えしたいと思います。清澄白河の街の魅力をみなさまにも感じていただき、実際に清澄白河に足を運んでいただけたら嬉しいです。

古さと新しさが共存する清澄白河

 1995年に「東京都現代美術館」のオープン以降、現代美術系のギャラリーが増えたことで“アートの街”として知られていましたが、最近はこだわりのコーヒーショップやロースタリーが数多く点在する“カフェの街”として新たな人気を呼んでいます。清澄白河がカフェの街として注目されるようになったのは、2015年2月、アメリカ西海岸で人気の「ブルーボトルコーヒー」、同年8月にニュージーランド発の「AllpressEspresso」がオープンしたことがきっかけで他の店舗も続々とオープンし、今では自分のお気に入りのカフェを見つけることができると思います。
 また関東大震災や東京大空襲などにより、狭い路地や古い長屋はなくなりましたが昔ながらの堀や自然、倉庫街などが残っており、歴史が感じられ、緑あふれる住みやすい街にもなっています。そんな歴史が感じられる一方で高層マンションや美術館なども立ち並び、都営地下鉄大江戸線と東京メトロ半蔵門線が整備され交通アクセスが便利という点から新しさを感じられ、古さと新しさが共存することで、自分のライフスタイルに合わせた暮らしができると思います。

都営地下鉄大江戸線と東京メトロ半蔵門線が整備され、交通アクセスが非常に便利だと思います。

商店街は下町風土あふれるお土産屋さんからおしゃれで個性的な雑貨を扱うお店まで、多様な店舗が並んでいます。

清澄庭園は360度、緑に囲まれ、風が吹くたびに心地よさを感じられました。

解体寸前だったアパートのレトロなたたずまいを継承した「fukadaso」は懐かしいにおい、落ち着く雰囲気が感じられました。1階にはカフェとリカシツ、2階にはワインの販売店や靴屋、ボディケアと美容などのお店が出店しています。

 

現代美術と文化の街

●東京都現代美術館

 清澄白河駅から少し離れた場所に、改装工事を終え、“MOT+“と名称を変えた東京都現代美術館があります。今回は現代アートを知るため、東京都現代美術館のMOTコレクション展に行ってきました。 現代美術館は明るく、開放的で清潔な空間が広がっていました。

 

 

 

 コレクション展で展示されていたものは絵画から粘土での作品、機械的な作品まで種類が豊富でした。たくさんの作品を眺め、「なぜこの配色なのか」「この絵は何を意味しているのか」を考えることで自分の世界観が広がると思います。すぐ隣には木場公園が併設されており、お子様を連れて楽しめると思いました。

 

 

広々として、開放的な館内にはたくさんの作品が並んでいます。作品の隣には画家がどのようなことをテーマに描いたのかが詳しく書いてありました。 期間限定で開催されている「あそびのじかん」も面白そうでした。

●歴史と文化が漂う街並み

  商店街には古くからのお土産屋さんやお寺、懐かしさを感じる細い路地など昔ながらの文化に溢れていました。大通りに向かうにつれて、近代的な洋風の建物が姿を見せ、レトロとモダンが合わさっていくような印象を感じました。道が一本違うだけで雰囲気が異なり、いろんな雰囲気を味わえます。

 

 


1歩入ったらレトロな雰囲気、1歩入ったらモダンな雰囲気と、古さと新しさの両方を感じることができる街並みは大きな魅力!!

江戸時代に紀伊國屋文左衛門の屋敷があったとされている清澄庭園からは清々しい緑の風に乗って、昔の文化が感じられました。

 

カフェの街

 清澄白河は、空き倉庫が多く残っていることで焙煎する際の煙を川側に向けやすく、焙煎器のダクトを設置しやすいという点でロースタリ—を作るのに最適で十分な広さが確保できること、静かで道が広く、空気がゆったりと流れていることがカフェ出店に適しており、2015年にブルーボトルコーヒーやAllpressEspressoなど海外発のカフェが出店したのをきっかけに多数のカフェが続々と清澄白河にでき、カフェの街として有名になりました。今回は多数のカフェの中から、iki ESPRESSO TOKYO、AllpressEspresso、fukadaso-caféに行ってきました。

 

●iki ESPRESSO TOKYO

 どこを撮ってもインスタ映えする店内。 オークランド(ニュージーランド最大の都市)の日常をイメージしたカフェになっており、まるで自分が海外にいるような気分になりました。

 

 

 

 

 コーヒーはクセが無く、とても飲みやすかっ たです。若い女性客や外国人の方々が、 おいしいコーヒーやフードと共におしゃべり を楽しんでいました。

 

 

 

 

●Allpress Espresso

 店舗の中に入ると、定員さんが明るい笑顔で向かい入れてくれました。店内はコーヒーのいい香りが漂っており、 リラックスできました。
 店内後方には大きなロースタリーがあり、迫力がありました。

 

 

 

 店内は、おしゃべりする人や勉強する人 など様々でした。コーヒーはまろやかで、 普段あまりコーヒーを飲まない方でも、 飲みやすいと思います。

 

 

 

 

●fukadaso-café

 レトロでどこか懐かしい雰囲気が漂う店内でした。窓が大きいため、自然光が差し込み、気持ちが良かったです。
 店内に植物が置かれているため、緑豊かで落ち着いた温かい気持ちになれました。コーヒーだけでなく、ジュースなどもあるため、その時の気分に合わせて選ぶことが出来ます。

 

 

 

個性あふれるオシャレの街

 清澄白河はオシャレな街としても有名で個性的な雑貨を扱うお店が多く、商店街にはかかしコンクールとして個性的なかかしが数多く並んでいました。ディズニーのキャラクターをモデルにしたかかしが多くみられ、どれも特徴を捉えている素晴らしいものばかりでした。

 

 

 

 個性的な食器を取り扱っている青葉堂では色鮮やかな食器がたくさん並んでいて、プレゼントに最適だと思いました。プレゼントを渡す相手をイメージした食器が店内を眺めているうちにきっと見つかると思います。

 

 

 

 

 

  個性的な傘を取り扱うお店“コシラエル”
今まで見てきた中で最もオシャレできれいな傘がたくさん並んでいました。どの傘も色彩豊かできれいなものばかりでした。商品を手に取るとついつい欲しくなってしまうくらい1本1本に個性的な魅力が溢れていました。傘以外ではハンカチがお手軽でオススメです。

 

 

 

  THE SHARE HOTELS LYUROからは隅田川を眺めることができる映えスポットがありました。太陽の光が水面に反射し、とてもきれいでスカイツリーも見ることができました。この場所はフリースペースになっていてカフェが隣接されているので、きれいな景色を眺めながら、コーヒーを飲み休憩することができます。

 

 

 

多様な暮らしをかなえる街

  昔ながらの下町風情と水辺の景色、木々の緑の豊かさを感じられる素敵な街並みでした。場所によってはマンションや住宅が立ち並んでおり、車通りも多く、都会を感じられました。

 

 

 

 

スカイツリーもきれいに見えました!!

木場公園
東京都現代美術館の隣にあり、遊具があるため、子供と一緒に遊べます!

 

●清澄庭園

  緑が本当に美しく、建物も和風であるため、まるで京都に旅行に来ているような気分になれました。木々に囲まれているため、夏でも涼しく快適にお散歩出来ました。

 

 

 

 

  亀や鳥などの生き物も多く、都会でも自然の豊かさを十分に感じることができました。神宮外苑や新宿御所などの人気紅葉スポット同様、清澄庭園も都内を代表する紅葉名所の一つです。季節によって景色に変化が生まれるため、何度でも足を運びたくなりました。

 

 

 

清澄白河の歴史 実は…

 実はここまで見てきた清澄白河の姿は1995年以降の充実した姿でした。歴史をさかのぼってみると、江戸時代、この街は干潟であり開拓され弥兵衛町と呼ばれていました。その後、年貢地となり清住町と命名され近隣の伊勢崎町、西大工町、裏大工町、仲大工町が合併した1932年に深川清澄町に改名されました。また、開拓に伴って運河が整備され、水運業の中継地として発展したため空き倉庫が多く残っています。江戸の賑わいから一転して1923年には関東大震災、1945年には東京大空襲が起き、清澄白河は大きな被害をかぶり、長屋や路地がなくなったことで道路や街並みが整備されていることにつながっています。そして現在の姿に至ります。

終わりに

稲田:「清澄白河ってどんなところ?」 という疑問から始まったマーケティング調査でしたが、清澄白河はたくさんの魅力あふれる街でした。海外発のカフェが多く点在し、それぞれで他のお店にはないこだわりのコーヒーを味わえました。MOT+といった美術館や清澄庭園などは親子連れでも楽しめる場所となっており、下町風土あふれる商店街、高層マンションと合わせて日々、変化する自分のライフスタイルに合った暮らしを営むことができる街だと感じました。ライフスタイルに合った暮らしができ、たくさんの魅力がある清澄白河では独自のこだわり、ほかのお店にはない「強み」が大切になるのではないかと考えました。皆さんも清澄白河で自分のお気に入りのカフェを探し、個性的な雑貨やアート、古くて新しい雰囲気を感じてみてください。

石原:今回清澄白河のマーケティング調査をしてみて、清澄白河の魅力をたくさん発見しました。都会の中に自然の豊かさと下町風情が融合された場所は、多くの人の理想の暮らしを実現させられる場所だと感じました。また、カフェや雑貨屋さんは、それぞれが独自の強いこだわりを持っており、他には無い、個性光る商品の数々が魅力的でした。
おしゃれなカフェ、個性的な雑貨屋さん、緑豊かな庭園や子供の笑顔が溢れる公園など、人々を飽きさせないたくさんの魅力がぎゅっと詰まった清澄白河へ、ぜひ多くの方に足を運んでいただきたいです。

 

 

 

参考文献
・清澄白河、歴史とタワーが併存する多層な街
 https://allabout.co.jp/gm/gc/380475/
・街物語 清澄白河
 http://handball.fhw-web.com/journal/city-story/post-1192/
・Hack Coffee Beans
 http://hackcoffeebeans.com/kiyosumi/

地図

 今回のマーケティング調査は、清澄白川駅→iki ESPRESSO TOKYO→清澄庭園→青葉堂→コシラエル→fukadaso café→Allpress Espresso→東京都現代美術館→THE SHARE HOTELSの順番で回ってきました。一日で効率よく回ることができたと思います。