ファシリテート研修
ファシリテート研修は、マインド・ストレッチ・セッションの中でも大きな位置づけとなっていますが、独立の講座としても実施しています。どのような目的で、何を学ぶのか、少しご紹介したいと思います。 | ドリームインスティテュート戦略アドバイザー 株式会社アズナチュラル代表取締役社長 本郷 靖子 |
「ファシリテーター」って何?
ファシリテーターという言葉は、「容易にする」「促進する」「手助けする」という意味を持つファシリテート(facilitate)から来ています。たとえば会議で進行役をする場合を考えてみましょう。ファシリテーターは、参加者一人ひとりが持っている経験・知識・情報・知恵・アイデアを引き出し、それを参加者全員で共有化させて、メンバーの意識や行動を良い方向に変化させながら合意形成に導いていく人です。単なる司会者・議長・講師・先生とは異なります。
戦略の実現を支える創造的な議論
どんなに戦略的な提案や計画も実行に移さなくては絵にかいた餅となってしまいます。実行するのは「人」であり「組織」です。しかし、既成概念にとらわれず、新たなテーマにチャレンジすることは容易ではありません。リーダーは、新たな目的に向かい、多くの人たちを巻き込まなくてはなりません。そのプロセスでは、チームメンバー全員で、既成概念にとらわれず創造的な議論をすることが不可欠になります。
でも、ファシリテーターとして創造的な議論を進めていくためには、たくさんのハードルをこえなくてはなりません。リーダーとして会議の議長や進行役を経験した人から、よくこんな悩ましい声が届きます。
- 意見の対立が収まらない時、暴走する人がいる時、上司等意識する人がいる時など、どうしたらよいかわからない。
- 参加者からなかなか意見が出ない、全体が沈黙してしまう場合、どうすればよいのか。
- 議長一任? 多数決? 全員合意? どうやって最終決定して良いのか、わからない。
- みんなの意見を公平に聞いていると長くなる。時間短縮の方法を教えてほしい。
- 会議の目的はどこにあるのか(情報収集? ブレスト? 意志決定? 利害調整?)目的や着地点を考えずに進めるので、いつも消化不良のまま終わってしまう。
- もっと事前準備すべきだった。進行のシナリオや参加者の役割分担をもっと考えておくべきだった。
ファシリテーター養成講座で学ぶ「5つの基礎技術」
このようにリーダーは、成果を生む会議運営技術・コミュニケーション技術をしっかり身につけなければいつも時間の無駄遣いをしてしまうことになります。変革の担い手となる次世代リーダーにとってファシリテート技術の習得がいかに重要かご理解いただけたと思います。ファシリテーター養成講座では、研修と現場での実践(宿題)を通じて、「5つの基礎技術」を学びます。次世代リーダーを目指す人にはぜひ参加していただきたい講座です。
Factor1 ファシリテート
お互いに言いたいことばかり言っていて議論が空中戦になっていることはありませんか。時間をかけた割には成果に結びつかないミーティングだったと思う時がありませんか。 意見をコントロールせず、進行をコントロールしながら高い成果を生み出すリーダーの組織運営技術とは・・・というファシリテートの本質について学びます。 |
Factor2 クリエイティブ ・ディスカッション
会社の役職を引きずったまま議論していませんか。議長が統制型・指示命令型で、創造的な意見が出しにくい雰囲気になっていませんか。 「心の壁」を乗り超え、「思考の枠」を取り払い、みんなで創造的な議論をするためには・・・ そんな創造的議論の進め方について学びます。 |
Factor3 インタビュー
面接を終えてみたら自分ばかりしゃべっていたということはありませんか。相手が言いづらそうな雰囲気だったので肝心なことを聞きそびれたということはありませんか。 相手の立場や心理をきちんと考慮しながら「本音」「本質」を引き出す面談や取材の進め方は・・・という面談の極意について学びます。 |
Factor4 プレゼンテーション
「立て板に水」のように流暢にしゃべったから、相手に十分伝わっているはずだと勘違いしていませんか。 朝礼、ミーティング、提案の場など、あらゆる機会にリーダーとして熱い思いをわかりやすく語るには・・・という実践の場で必須となるプレゼンの手法について学びます。 |
Factor5 アイスブレイク
ほどよいリラックスがあればあるほど、楽しいと感じれば感じるほど、高い学習効果やクリエイティブな議論につながります。集中力を高める最大の要素は余分な緊張感を取り除くことです。 一瞬にして、みんなの心をリラックスさせる極意とは・・・効果的なアイスブレイクの方法について学びます。 |